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歯茎にできもの(フィステル)ができる原因と対処法とは?

投稿日:2022年10月12日

カテゴリ:スタッフブログ

歯茎にできもの(フィステル)ができる原因と対処法について

フィステル

歯茎にニキビのようなものができ、不安になった方も少なくないと思います。歯茎にできるできものは「フィステル」という膿の排出口で、歯根や顎骨周辺の細菌感染などによって形成されます。

フィステルは口内炎のような見た目をしており、基本的には痛みを感じることはありません。体調や状態によって痛みを感じたりすることもありますが、膿が全て放出されれば痛みも解消します。今回はそんな歯茎にできるフィステルについてお話したいと思います。

フィステルが形成される原因

歯の神経が死んで細菌が繁殖している

むし歯が進行して神経にまで感染が拡がったり、外傷などによって神経が死んだりした場合は、神経が炎症を起こします。何もしない状態でもズキズキと激しい痛みを伴いますが、そのままの状態で放置すると、歯根先端部分から膿が排出されてフィステルが形成されます。

根管治療後に再び細菌に感染した

スペースが残っていたり、感染物質が残っていたりなど、根管治療がきちんと行われていない場合は、歯根部分で再び細菌が繁殖を起こして膿が出るため、フィステルが形成されます。

治療の際に歯根部分に穴が空いた

根管治療の際など、処置中に根管に穴が空いてしまうケースがあります。そのような場合は、経年によってその部分から細菌が感染し、膿が排出されるため、フィステルが形成されます。

歯根破折

神経を抜くと、歯に栄養が供給されなくなるため、脆くなってしまいます。そのため、食いしばりや歯ぎしりなどで強い力がかかると、歯根にひびが入ったり、割れたりする歯根破折が起こりやすくなります。歯根破折が起こった場合はそこから細菌が侵入して歯の内部で繁殖し、膿が溜まってしまうため、フィステルが形成されます。

歯茎にできるフィステルの対処法

根管治療

歯の内部の感染物質を綺麗に取り除き、洗浄、殺菌する根管治療で症状の改善を試みます。歯根部分に穴が空いている場合は、症状によっては抜歯となるケースもありますが、軽度の状態であれば穴を埋める処置なども並行して行い、症状を改善します。

外科処置(歯根端切除)

歯根の先端部分が細菌の感染し、膿が溜まっている場合は、通常の根管治療では改善できない場合があります。そのような場合は、歯茎を切開して溜まった膿の摘出と感染歯根を切除する歯根端切除術で症状を改善します。

抜歯

歯根破折の場合は、状態や症状によって保存できる場合もありますが、ほとんどのケースで抜歯と診断されます。当該歯を抜くことによって、症状の改善を図ります。

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